interview

Interview インタビュー

シニアプロ人材として会社と対等な関係をつくる

社名 KDDI株式会社
事業内容 電気通信事業
設立 1984年(昭和59年)6月1日
従業員数 41,996人(2019年3月31日時点)

私たちは、競争社会に生きています。会社組織では、他者からの評価に一喜一憂し、個人のモチベーションを簡単に上下させてしまう側面があります。しかし、私たちは本来、自分自身が生きるため、そして自身の成長と幸福のために働いているはずです。人からの評価で自分自身の幸福感を失ってしまうことは勿体ない。自分を評価するのは自分自身なのではないでしょうか。

今回は、そんなことを再認識させて頂ける、KDDI人材開発部人材企画グループのマネージャー、鈴木達人さんにお話をお伺いしてきました。鈴木さんは、組織の中での挫折を経て、他者からの評価では無く、自身の夢をエネルギーとして活躍する道を歩んでいらっしゃいます。

── 鈴木さんの現在のお仕事内容について教えて下さい。

組織コミュニケーション・コンサルタントとして、主に、コーチングや自己分析ツールを活用した社内研修を行っています。研修によって、個人が自分自身や他のメンバーへの理解を深め、組織内のコミュニケーションを活性化させることを担っています。

── コーチングとの出会いはどのようなものだったのでしょうか?

実は私は、現在に至るまでに大きな挫折を経験しています。
それは、2006年、部長職に就任し、自身の会社人生を順調なものと感じていた矢先の出来事でした。私は、二度にわたる降格人事を通告されたのです。
正直、50歳を前にして平社員となった現実を受け入れられませんでした。当時私は、これ以上無いほどに悩み、仕事へのモチベーションは落ち切っていました。

そんなある日、コーチングに出会ったのです。
きっかけは、社内で行われたコーチング研修に参加したことでした。その際、講師が提案したデモンストレーションの相手役に、私は半ば挑発的な気持ちで手を挙げたのですが、いつの間にかその講師に心を開いて対話をしている自分が居たのです。

私は、コーチングよるコミュニケーションに魅了されました。
そして、その翌日には、コーチングを学び始めたのです。

── 仕事をしていて、喜びを感じるのはどんな時ですか?

受講生からポジティブなフィードバックをもらった時です。

これまでに実際に頂いた内容を少しご紹介すると、
「自信を取り戻すことが出来た気がする」
「救われたような気持ちになった」
「人の強みの資質にフォーカスし、得意なことをもっと得意にし、それで組織に貢献するという素晴らしい取り組みだと感じた」
などです。このような声を聞くと、とても嬉しい気持ちになります。

── 仕事をする上で大切にしていることはありますか?

研修講師の立場でありながら思い切ったことを申し上げますが、私は、人は、研修を一度受けたくらいで変われるとは思っていません。

人が変わるためには、一度では無く、継続的に研修を受ける必要があります。しかもそれは組織単位でです。そうすることで、研修で学んだことが組織内の共通言語となるだけでなく、研修内容を職場で実践しやすい風土醸成につながるのです。

私は、この考えを大切にしながら仕事をしています。その甲斐もあって、現在社内20以上の組織・のべ1000人以上の方に研修を受講して頂くことが出来ています。

── 今後の夢は?

1人のプロフェッショナル「鈴木達人」として会社と対等な契約を締結することです。

私がプロ社員第一号となることが、まだまだ課題が多いシニア人材の活躍推進のための土壌作りにもつながって欲しいと考えています。

── 最後に、世の会社員に向けて、何かメッセージをお願い致します。

私自身が行ってきたことでもあり、皆さまにもぜひ大切にして頂きたいことを、いくつかお伝えしたいと思います。

まずは、「やりたいことをやる」ということ。誰かに言われたことをやるだけの人生ではなく、自分が本当に何をしたいか、常に考えて欲しいと思います。

次に、「会社の外に出て学ぶ」ということ。社外の人達との交流は、必ず皆さんの財産になることでしょう。

最後は、「諦めない」ということ。石の上にも三年は正しいと感じています。皆さまにも、自分自身に簡単に見切りをつけず、諦めないで頂きたいです。

文責 稲葉直彦